菅義偉首相は2021年1月4日に開いた年頭記者会見で、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に対する緊急事態宣言の再発令について「検討に入った」と表明した。首相は現在の新型コロナウイルス感染症の状況について、「非常に厳しい状況だと認識している」と述べ、年末年始の新規感染者数のうち、一都三県だけで全国の半分を占めていることなどを危惧した。
具体的には、専門家に話を聞く政府の諮問委員会にかけて、主に飲食店の営業時間短縮などを検討する。発出されれば、2020年4月7日~5月25日以来、2度目の緊急事態宣言となる。
また、菅首相は、1月11日まで全国一斉で一時停止している「GoToトラベル」について、1都3県に緊急事態宣言を再発令した場合、「再開はなかなか難しい」との認識を示した。ビジネストラックの新規入国についても、「相手国で新型コロナウイルスの変異種が発見された場合は即時停止する」と述べた。
なお、午後に開催された会見で西村康稔経済再生担当大臣がGoToトラベルの部分的な再開について言及。これまで東京除外など地域を絞り込むような対応があったが、非常事態宣言下では部分的な再開は当面困難との認識を示している。