観光庁が発表した宿泊旅行統計調査(速報)によると、2021年9月の延べ宿泊者数は、前年同月比20.5%減(2019年同月比53.5%減)の2269万人泊だった。新型コロナ第5波による緊急事態宣言の再延長が響いた。
9月の客室稼働率は全体で31.3%となり、7、8月からさらに悪化。特に、旅館が19.1%(2019年同月比20.3ポイント減)と特に厳しかったほか、リゾートホテル26.2%(同33.6ポイント減)、ビジネスホテル40.3%(同36ポイント減)、シティホテル31.4%(同47.9ポイント減)といずれも落ち込んだ。
なお、8月の都道府県別延べ宿泊者数をみると、前年同月比で最も成長率が高かったのは大阪府(51.2%増・158万4140人泊)。次いで、東京都(47.2%増・336万1810人泊)、愛知県(30.2%増・110万9280人泊)と、前年同月比では大都市圏の盛り返しがみられる。客室稼働率が最も高かったのは、島根県の49.7%。最下位は京都府の23.7%だった。