国連世界観光機関(UNWTO)は、ロシアの加盟資格問題について、先月のUNWTO執行委員会の緊急会議での決議を受けて、臨時総会で加盟国による投票を実施した。結果、3分の2をはるかに超える賛成票を集めたことから、ロシアの加盟資格一時停止が決まった。
これにより、ロシアはUNWTO加盟国としての権利および特権を一時的に失うことになる。具体的には、UNWTO会議やイベントへの参加、技術支援などサービス供与、人事案に対する投票権を失う。
総会で投票が行われる前に、ロシアは自発的にUNWTOからの脱退を発表していた。
UNWTOのズラブ・ポロリカシュヴィリ事務総長は「ロシアの行動に弁護の余地はなく、UNWTOと国際統治の原則そのものに反している」と厳しく指摘している。