バリ島から帰国できない日本人旅行者が増加、PCR検査陽性で足止め、現地の日本総領事館が注意喚起

インドネシア・バリ島から帰国できない日本人旅行者が増加しているようだ。在デンパサール日本総領事館は2022年7月26日付で、バリ島旅行を計画中の日本人旅行者に対し、帰国時PCR検査陽性による帰国困難事案が増加しているとして注意喚起を発出した。

現在、海外から日本への渡航(帰国)の際にはPCR検査陰性証明の提示が求められている。バリ島へ旅行に出た日本人旅行者が現地で陽性結果となり、帰国困難となるケースが増加。インドネシアでは、新型コロナウイルスの陽性が判明すれば、最大10日間(5日目のPCR検査で陽性であれば追加で5日)の隔離が規定されている。在デンパサール日本総領事館によると、帰国困難になり、バリ島での私費による延泊や治療を余儀なくされた旅行者からの相談が相次いでいるという。

同総領事館は、新型コロナの症状が回復し無症状であり、10日目(3回目)の検査でも陽性が続く場合には、必要書類に応じて帰国援護が可能な場合があるとして、電話やメールでの相談を呼びかけている。

帰国援護のために必要な書類

  • 陽性者(無症状)の日本国パスポート
  • 医師の証明書(規定の10日間隔離を完了して無症状と記載あるもの)
  • 帰国のために受検した3回分のPCR検査結果
  • 帰国便の確認ができるもの

現在、旅行者は特別到着ビザ(VOA)でバリ島に行くことが可能だが、VOAの有効期間は30日間(更新1回可能)で、感染隔離が理由でも更新手続きをおこなっていない場合は、オーバーステイとして1日あたり100万ルピアの罰金が科される。

同総領事館は、バリ島へ旅行する際は、マスクをはじめとした感染予防対策、余裕をもった旅行行程、新型コロナウイルス感染を補償できる海外旅行保険加入を推奨している。

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