ハンガリー政府は、消費者保護法違反で国内LCCのウィズエア(Wizz Air)の調査を始めた。ハンガリー国営通信社MTIによると、ウィズエアがフライトの遅延や欠航で乗客に適切な情報提供や支援を行わなかったことから実施されるもの。ウィズエアには多くの苦情が寄せられていることから、ハンガリー法務省が調査に乗り出した。
苦情には、同航空は遅延や欠航に際して乗客に宿泊施設や再予約の機会を提供しなかったことや30日以内に消費者からの苦情に対応しなかったことなどが含まれる。また、同航空が提供していた有料顧客サービスは、ハンガリーの法律に抵触している恐れもあるという。
ハンガリー政府は8月初旬にも、LCCライアンエアーを消費者保護違反で告発。同国での新税に対応するため航空券の値上げを行ったところ、その引き上げ総額の4分の3以上の罰金を課した。ライアンエアーは、ハンガリー政府を「強盗」と呼び、猛反発している。