北陸新幹線の福井・敦賀開業を機に、「観光周遊型XRバス」が2024年夏から運行、JR西日本らが開発に着手

西日本旅客鉄道(JR西日本)らが観光周遊型XRバスの導入に着手する。2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業を契機に、観光・交通活性化を図るもの。2023年6月6日付で、JR西日本金沢支社と福井県が「福井県内での『観光周遊型XRバス』運行に向けた連携協力に関する協定」を締結した。2024年夏からの本格運行を予定している。

観光周遊型バスの事業には、JR西日本のほか、京福バス、福井銀行、福井キャピタル&コンサルティング、クラオス、JR西日本イノベーションズが参画。バス車内に設置するXR技術を開発、保有する特別目的会社も、JR西日本イノベーションズ、福井銀行グループほかによる共同出資で設立する予定だ。

バスは、福井県の自然、文化、歴史をリアルとデジタルの組み合わせで体現する。具体的には、車窓風景に重ね合わせた臨場感あふれる拡張現実(AR)、観光地にまつわる仮想現実映像(XR)でワクワク感を演出する。また、外国人観光客向けの車内案内設備も具備する。運行ルートは、JR福井県を拠点とし県内主要観光地とを結ぶ片道型を主とすることで、既存の交通手段と組み合わせた周遊旅行を提案する。運行は京福バスがおこない、旅行会社などのニーズに応じて貸切運行も検討する。

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