レンタル物件プラットフォーム大手のネストピックはこのほど、世界の主要75都市について、「働く場所が自由に選べる(Work-from-Anywhere)」人(デジタルノマド)から見たリモートワーク拠点としての魅力度を比較・分析し、「WFAインデックス」として発表した。1位はオーストラリアのメルボルン。日本からは東京が調査対象都市となり、ランキングでは6位となった。
WFAインデックスでは、調査対象に選んだ75都市について、レンタル物件のコスト、税制、ネット環境、デジタルノマド・ビザなどの有無、ジェンダー、天候、生活物価、ヘルスケアなど計16項目について、各種データをもとに独自に数値化。まず外国人がテレワーク環境を整えるために必要なこと、次に、ビザや所得税などの制度面でのサポートや一般的な人権についての考え方、そして文化やレジャーの魅力、衛生面など、日々の暮らしに影響を与える要素の3分野について分析している。
トップ20都市は以下の通り。
- 1位 メルボルン(オーストラリア)
- 2位 ドバイ(アラブ首長国連邦)
- 3位 シドニー(オーストラリア)
- 4位 タリン(エストニア)
- 5位 ロンドン(英国)
- 6位 東京(日本)
- 7位 シンガポール(シンガポール)
- 8位 グラスゴー(英国)
- 9位 モントリオール(カナダ)
- 10位 ベルリン(ドイツ)
- 11位 プラハ(チェコ)
- 12位 トロント(カナダ)
- 13位 シカゴ(米国)
- 14位 香港(香港)
- 15位 リスボン(ポルトガル)
- 16位 ケープタウン(南アフリカ)
- 17位 エジンバラ(英国)
- 18位 ウィーン(オーストリア)
- 19位 ロサンゼルス(米国)
- 20位 ニューヨーク(米国)
ネストピックは、家具付きアパートメントのレンタル物件情報で世界最大のプラットフォームを展開しており、200社以上・300万軒のデータを掲載している。同社によると、デジタル技術の進化に伴い、勤務地を自由に選べるWFAスタイルを認める企業は増える傾向にあったが、パンデミックがさらに傾向に拍車をかけた。ただし、国や地域による包括的なサポート体制は、なかなか進まないとも指摘している。