ジェットスター・ジャパンは、2023年12月15日に成田/旭川線を1日1往復で新規開設する。同航空にとって、旭川は北海道では札幌(新千歳)に続いて2都市目の就航地で、4年4ヶ月ぶり、コロナ後では初の新規就航路線になる。旭川空港にとっては、初の国内LCC定期便。
料金は片道5990円からと設定。また、就航記念セールとして、9月12日から9月14日の期間限定で、往復航空券を購入した場合、復路を98円(98席限定)で販売する。
旭川は北海道第二の都市で、大雪山系など北海道中央部の観光の拠点。コロナ前の東京/旭川間の航空需要は約100万人だった。同航空としては、旭川発着の国内観光需要に加えて、回復が著しいインバウンド需要の取り込みにも力を入れていく考え。
ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は会見で、「(旭川就航に向けては)地元の熱い支援が後押しとなった」ことを明らかにしたうえで、「地域と航空会社が一緒になって、需要の掘り起こし、交流人口の拡大を進めていき、地域の経済活性化に貢献していく」と続けた。
また、インバウンドについては、「オーストラリアなどでは、ニセコに続く北海道のスキーリゾートを探している」ことから、ジェットスターグループのネットワークを生かして、新しい需要の掘り起こしにも注力していく。
片岡氏によると、同航空の平均搭乗率はコロナ後90%を維持。旭川線についても「他の路線と同様に90%を期待している」と話すとともに、搭乗率向上や複便化に向けては、旭川発の需要開拓も重要という考えを示した。
一方、旭川市の今津寛介市長は、「旭川にとって新しい観光の扉が開く」と同航空の就航を歓迎。「これまで欧米豪との関係は薄かったが、ジェットスタージャパンの就航が新たなインバウンド需要の拡大に繋がる」との期待感を示した。また、東アジア市場については、現在コロナの影響で中国や台湾路線は運休が続いているが、「成田経由での誘客に期待している」と話し、地元DMOなどと協力して、地域の魅力発信を強化していく考えを示した。
このほか、北海道エアポート常務取締役の富田秀樹氏は「(ジェットスタージャパンの就航地である)新千歳空港と組み合わせることで、広域での周遊観光も可能になる」とコメントした。
成田/旭川便の運航スケジュールは以下の通り
- GK801 成田09:25発/旭川11:20着
- GK800 旭川12:00発/成田13:50着