米フロリダ州、観光局サイトから「LGBTQ+旅行」削除、関係者に広がる波紋

米ビジット・フロリダ(フロリダ州観光局)は、公式ウェブサイトから「LGBTQ+トラベル」のセクションを削除した。フロリダのキーウェスト、フォートローダーデール、ウィルトンマナーズ、セントピーターズバーグは、長年に渡ってLGBTQ+旅行者にとって人気の観光地であるにもかかわらずだ。

フロリダのLGBTQ+旅行客を相手にするビジネスを展開する事業者は、「これは州当局によるLGBTQ+コミュニティを消し去ろうとする試みだ」と話している。

フロリダ州では、共和党のロン・デサンティス知事が以前、性的指向と性自認に関する教育を学校でおこなうことを禁止する法案を支持した経緯がある。

ビジット・フロリダは、フロリダ州と同州の観光事業者との半官半民組織。同州は、観光および経済開発基金から毎年約5000万ドルをこの組織に拠出している。

ビジット・フロリダは、今のところ削除の理由を明らかにしていない。

フロリダ州は、米国で観光客に最も人気のある州の1つ。2023年には約1億4100万人の観光客がフロリダ州を訪れ、州外からの訪問者によるフロリダ州経済への貢献額は1020億ドル(約14.8兆円)以上と推計されている。

グレーターフォートローダーデールLGBT商工会議所代表のキース・ブラックバーン氏は、「ビジット・フロリダは、我々の存在を消し去ろうとしているように見える。LGBTQ+旅行者には、フロリダの都市にはゲイの公務員が多く、LGBTQ+所有の企業なども受け入れられていることを分かって欲しい」と訴えている。

※ドル円換算は1ドル145円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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