京都市内ホテルの稼働率、2024年7月は75%、外国人比率は66%に、最大市場の中国は今後も増加の見込み

京都市観光協会(DMO KYOTO)は、2024年7月の市内113ホテルの宿泊実績を明らかにした。それによると、客室稼働率は前年同月比9.3ポイント増の75.4%で、2019年同月比では1.7ポイント減となり、2か月連続で2019年同月を下回ったが、小幅な減少に留まった。

日本人延べ宿泊数は、調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比12.6%減、2019年同月比は23.3%増の28万5538泊。DMO KYOTOでは、物価高の影響などで宿泊需要が減少したことに加えて、前年は祇園祭・前祭の宵山から巡行の日程が3連休と重なっており宿泊数が伸びていたことが要因と分析している。

一方、外国人延べ宿泊数は、前年同月比38.6%増、2019年同月比79.6%増の55万9273泊。総延べ宿泊者数に占める外国人比率は66.2%で、2019年同月の57.4%からは8.8ポイント増で、統計を開始した2014年以降で最も外国人比率が高くなった本年4月の70.1%に次ぐ水準となった。国・地域別構成比では、中国が最も高く30.4%。米国(18.3%)、台湾(9.5%)が続いた。

7月の平均客室単価は1万8147円。前年同月比では7.8%増、2019年同月比でも29.9%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標。1室あたりの売上高に相当)は、1万3683円となり、前年同月比では23.0%増、2019年同月比では27.1%増。

また、市内の主要な旅館24施設における稼働率は47.9%となり、前年同月比3.7ポイント増、2019年同月比では2.5ポイント減となった。例年、修学旅行の実施が少ない時期であり稼働率が低い傾向にあるという。

このほか、7月時点の今後の客室稼働率の予測値については、8月が75.9%、9月が76.4%、10月が85.7%。中国市場について、 8月も中国の夏季休暇の時期であり、引き続き宿泊数が増加するものと想定。また、9月以降も 中秋節(9/17)、国慶節(10/1)があることから、中国の需要回復による宿泊数の底上げを見込む。

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