JAL、国内線の搭乗順序を変更、東工大の共同研究でスムーズな方法へ、国際線ではLINEで案内開始

JALは、国内線で機内の通路が2本あるワイドボディ機での搭乗方法を変更した。これは、東京工業大学環境・社会理工学院の大佛俊泰教授との共同研究の結果から、ワイドボディ機材において現行よりも機内混雑の緩和が見込まれる搭乗方法が明らかになったことから実施するもの。

搭乗時に順番に呼び出すグループの編成を変更する。事前改札・優先搭乗(Group1、2)の後に呼び出すGroup3は、これまで40番以降の座席と非常口座席としていたが、今後、40番以降、窓側A席とK席、非常口座席に変更。Group4は、これまでの20番以降の座席からすべての座席に変更し、Group5は廃止する。

報道資料よりまた、搭乗時に通過するボーディングブリッジ使用通路も変更する。ボーディングブリッジを2本使用する機材では、これまでは利用クラスに応じたボーディングブリッジ通路を案内していた。今後は、普通席では列ごとに案内する運用に変更する。これによって、ドア付近での混雑が緩和されるとしている。

東京工業大学の研究では、機内に設置した360度カメラによって搭乗中の乗客の動きを計測し、得られたデータから独自の搭乗シミュレーションモデルを構築。このシミュレーションモデル上で、搭乗順序などを変化させ複数のシナリオを約1000回にわたって試行することで最適な搭乗方法を導き出した。

国際線ではLINEで案内サービス

また、JALは2024年9月18日から、国際線でLINEの法人向け機能「LINE通知メッセージ」を活用し、国際線の利用者に個々の予約内容に基づいた搭乗案内などの情報提供を開始する。

これまでLINEでは国際線の搭乗予定便の運航状況に関する情報を通知するサービスのみ提供し、予約や搭乗に関する案内については、メールやJALアプリなどを活用してきた。

刷新後は、「LINE通知メッセージ」を活用して、搭乗便の運航状況、搭乗手続き方法、チェックインが済んでいないとき、保安検査通過の案内、予約便の欠航・遅延などの運航状況を通知する。 

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