阪急3社、2012年度は営業利益239.6％増、来期も堅調

阪急交通社グループ（阪急交通社、阪急阪神ビジネストラベル、阪神トラベル・インターナショナル）が発表した、2013年度（2012年4月1日～2013年3月31日）の連結決算によると、営業収益は前年比14.3％増の340億8700万円で営業利益は239.6％増の24億5200万円と大幅に増加した。

このうち、主力の阪急交通社の取扱額は、海外旅行が8.9％増の255億9300万円、国内旅行が18.6％増の1294億1400万円、外国人旅行が173.8％増の4億700万円で、総取扱額は12.0％増の3874億1400万円となり、好調に推移。人数ベースでは、海外旅行が前年とほぼ同じ約90万人、国内旅行が14.％増の約299万人となった。海外旅行は中国、韓国方面の国際関係の影響を受けたが、ヨーロッパを中心に順調に推移。また、国内旅行は東にホ大震災からの回復に加え、円安による国内旅行への回帰もあったという。

今後については、海外旅行は中国、韓国、台湾方面の落ち込みが続くものの、酒旅行のヨーロッパ方面に加え、北米、南米方面の集客を伸ばし、2012年度の水準を維持する見込みだ。国内旅行は出雲大社や伊勢神宮の遷宮による集客増に加え、北海道と沖縄の復調もあり、おおむね堅調に推移するとみている。