日本旅行業協会(JATA)は、JATA会員会社の社員を対象に、2013年9~10月の秋旅行における人気の方面調査を実施、海外ではタイ、国内では東京がトップとなった。国内・海外ともに20~30代の女子旅が好調で、シニア層にも活発な動きが見られるようだ。
タイは、「旅行目的に合った観光地があり、すべての世代に人気が高い」「リピーターが増加している」などの理由で海外旅行の人気先トップに。2位は同じくすべての世代で支持を得ているハワイ、3位は安定した治安でグループ需要の高まる台湾が選ばれた。また、アセアン加盟諸国への旅行が人気を集めており、1位のタイのほか、4位シンガポール、5位ベトナム、11位インドネシア、12位マレーシア、14位カンボジアと、トップ15に6カ国もランクインしている。
シニアの秋旅行も、商品ラインナップの拡充やメディア露出などにより参加者が増えたクルーズ、ヨーロッパへの一人旅、スリランカへの遺跡を巡るツアーなどの分野で積極的な旅行需要が見込めそうだ。
一方、国内旅行では、定番のディスニーリゾート、新しい観光名所となっているスカイツリーなどの集客効果で東京がトップ。 2位以下のランキングは、自然を楽しむツアーが人気の北海道、新空港開港で石垣島へのアクセスが改善された沖縄、伊勢神宮の遷宮や富士山の世界遺産登録で好調な東海、安定した旅行ニーズを誇る京都と続いている。震災からの復興支援や、大河ドラマ、朝の連続ドラマの影響により、東北も引き続き堅調に推移しているようだ。
なお、旅行形態としては旅行会社が「孫割り」「子供割り」などの特典を付与した商品展開をしていることで、3世代での旅行需要も高まっているという。
同調査はJATA会員会社312社の営業、企画、カウンター担当者など342人にアンケートを行ったものだ。