観光庁が取りまとめた2013年7月の旅行取扱状況速報によると、主要57社の総取扱額は、前年比2.4%増の5567億1522万円となった。国内旅行は6.1%増の3623億8898万円と6カ月連続でプラス推移を維持。外国人旅行も9.9%増の59億2010万円で堅調だ。海外旅行は3.9%減の1984億613万円で、2013年2月から続くマイナス成長は今月で6ヶ月連続となった。
海外旅行の不調について、一部の旅行会社では相変わらず韓国・中国方面が引き続き低調とコメント。旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は0.6%減の669億3749万円だが、取扱人数は10.8%減の32万6203人となっており、単価が低い商品の減少がうかがえる。
会社別の取扱状況を見ると、海外旅行を取り扱う56社のうち前年を上回ったのは19社のみ。取扱額100万円以上の大手では、エイチ・アイ・エス(HIS)(0.2%増の297億2942万円)、JTBワールドバケーションズ(3.7%増の220億1306万円)、JTB首都圏(2.6%増の122億782万円)の3社のみだった。
なお、国内旅行の取扱いのうち、旅行商品ブランドの状況は取扱額が7.6%増の909億5494万円、取扱人数は4.3%増の326万40073人と好調に推移。外国人旅行は19.5%増の3億2052万円、25.0%増の1万5063人だった。