市場調査会社の株式会社カンター・ジャパンは、同社の日本を含む22ヵ国の市場トレンド調査から、日本の消費者は、欧米の消費者よりもモノ(製品)を購入する際に「スタイル」や「デザイン」を重視しており、その傾向は以前よりも強くなっていると発表。これは、中国やインドでも同様で、自分が買うモノ(製品)に「スタイル」や「デザイン」を求める消費者層の増加を示していると考えられれるとした。
同社によると、2013年2月から4月にかけて実施した調査の中で、各国の16歳以上の消費者に対し「モノ(製品)を買うとき、スタイルやデザインは性能と同様に重要だと思うか?」という質問に、「非常にそう思う」又は「ややそう思う」と回答した人の割合が、日本で59%、中国で70%、インドで69%など、アジアの国々で概ね高かった。一方、イギリス39%、ドイツ41%、アメリカ42%など、欧米ではそれほど高くなかった。
また、「モノ(製品)を買うとき、スタイルやデザインは性能と同様に重要だと思うか?」の問いに対し、「非常にそう思う」又は「ややそう思う」と回答した人の割合を合計すると、アジアが中国の70%を筆頭に概ね高かったのに対し、ヨーロッパと北米はそのほとんどが40%台に留まりまった。
同社は2010年にも同じ調査を実施しており、「非常にそう思う」又は「ややそう思う」と回答した人の割合について、日本での当時の回答と今年の回答を比較したところ、2010年が51%で、今年は8%増えて59%であった。
調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
- 調査名称:「グローバル・モニター」
- 調査頻度:年1回
- 調査時期:2013年2月から4月(2013年)
- 調査方法:主にインターネット調査(日本含む)。国により対面調査
- 調査対象:16歳以上の男女
- 対象者数:22ヵ国でn=22,000(調整を実施)。日本は992名(2013年)
- 調査国:日本、韓国、中国、インド、インドネシア、タイ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカ、カナダ(ここまでが上記13ヵ国)、オーストラリア、ロシア、ポーランド、トルコ、南アフリカ、メキシコ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン