ヒューストン市航空局(米国テキサス州ヒューストン市)は、ヒューストンのダウンタウンエリアから南東15海里(約27.78キロメートル)に位置するエリントン空港に、商業宇宙飛行のための宇宙港「ヒューストン・スペースポート」を計画しており、このたび完成予想図を初公開した。実現すれば全米で9番目の宇宙港になる。
完成予想図を含めた提案は、航空産業界に携わる40人以上のビジネスリーダーや企業家たちが集まる、商業宇宙飛行連盟の年次会議の開催にあわせて実施。業界のキー・プレイヤーに、航空宇宙基盤があり、好景気であること、宇宙探査に必要とされるハイテクの知見を備えた人材、施設の戦略的配置などをアピールした。ヒューストン市長のアニス・パーカー氏は「宇宙産業は21世紀の経済市場において革新的であり、今後発展していく可能性が多くあります。またこの宇宙港は、ヒューストンへの経済効果が期待できる」とコメントし、今回の提案が航空宇宙におけるリーダーであり中心的存在としてのヒューストンの評価に寄与するとアピールした。
ヒューストン市議会は、ヒューストン・スペースポートの認可が下りるための多大な支援を表明。認可が確定されれば、ヒューストン市航空局は関連企業を受け入れるためのインフラ整備や支援施設を建設するための準備に入る。