世界観光会議(WTC)、マラッカで開催、元観光庁長官の本保氏が登壇

マレーシア観光文化省、マラッカ州政府、国連世界観光機関(UNWTO) 共催の「世界観光会議(WTC)2013」が2013年10月21日から23日にかけて、マレーシア・マラッカで開催され、首都大学東京教授の本保芳明氏(UNWTO世界観光倫理委員会委員、元観光庁長 官)が登壇し、プレゼンテーションを行った。(写真は観光庁発表資料より)

この会議には、本保教授をはじめ、英国政府観光庁のクリストファー・ ロドリゲス会長や韓国観光公社(KTO)のイ・チャム社長、米国グーグル社トラベル部門 のロブ・トーレス代表、地元マレーシアの LCC エアアジア X のアズラン・オスマン・ラニ CEO など世界各国の観光に関連する産学官から識者が集結。”Global Tourism: Game Changers and Pace Setters(世界の観光:変革者とリーダー)”をテーマに、世界の観光に関連する先進的な地域や組織の戦略や取り組みなどを紹介、観光全体の成長に活用していくためのディスカッションが行われた。

本保氏は、「Tourism Business Beyond Profits(利益追求に 留まらない観光ビジネス)」と題するプレゼンテーションで、日本の旧来型マス・ツーリズムに対応した温泉観光地を北海道阿寒湖温泉及び大分県湯布院温泉と対比させ、地域固有の文化や景観と共生・共創し、観光を発展させることの重要性を説いた。

また、本保教授は、UNWTO のゾルタン・ソモギ上級部長とも会談。今年9月に東京で開催された JATA旅博で UNWTO のタリブ・リファイ事務局長がプレゼンテーションしたことに謝意を表するとともに、「現在、 観光庁はUNWTO との関係を強化しており、その一環としてできる限りUNWTO に貢献したい」とする意向を伝えた。これに対しソモギ上級部長は、UNWTO が日本政府観光庁やJATAと良好な関係を築いていることに謝意を示したほか、「日本は国際観光において重要な役割を果たしている国であり、今後の活躍に期待したい」とコメントした。

【参考記事】



みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…