年末年始の航空予約(1)、国際線は5.4万人増、バニラ予約率9割 -本邦航空9社

本邦航空会社9社は2013年12月13日、2013年/2014年の年末年始期間(2013年12月20日~2014年1月5日)の予約状況を発表した。このうち、国際線は前年実績の公表がないバニラエア(JW)を除いた4社合計で提供座席数が1.9%増の98万953席、予約数は6.6%増の78万7965人となり、予約率は前年より3.6ポイント増の80.3%になった。バニラエアを含むと予約数は79万3539人となり、前年よりも5万4372人増加となった(各社発表値から合算)。


▼JALは前年並み、ANAは予約率6.2ポイント増

大手2社の合計では、提供座席数は0.1%増の91万7473席、予約数は4.3%増の73万7452席で予約率は3.3ポイント増の80.4%となった。

日本航空(JL/JAL)はほぼ前年並みの設定だが、臨時便は41便(ホノルル7便、バンコク34便)、チャーター便は合計22便(フェアバンクス6便、ホノルル7便、グアム2便、パラオ7便)で、前年の3倍強の設定数となっている。その結果、ハワイ線は座席数を17.4%増の5万9523席と大幅に増加。予約数も11.4%増の5万1417人と2ケタ増の推移だ。欧米路線、リゾート路線の中長距離が好調だといい、グアム線は座席数が前年同だが、予約数は1.0%増の7411人で、予約率はすでに92.0%となった。欧米線も座席数が前年同であるのに対し、予約数が5.2%増の3万6695人、予約率が88.0%と好調。新座席を導入したロンドン、パリ線等が予約率を押し上げているという。

一方、全日空(NH/ANA)は座席数が1.4%増の42万1535席に対し、予約数は10.2%増の33万1674席と2ケタ増、予約率も6.2ポイント増の78.7%と数を伸ばした。特に北米路線、アジア路線が好調で、北米路線は座席数を22.4%増の7万6438席に大きく増やし、予約数は25.4%増の6万7794人と供給を上回って推移している。また、中国路線は座席数6.1%増の13万156席に対して予約数は36.9%増の8万2577人と大きく伸びており、中国路線の回復基調も予約数の増加につながっている。北米、中国以外の欧州、アジア、リゾート(ホノルル線)路線は座席数を減少。特に、JALが数を増やしたリゾート路線は座席数が11.7%減の1万6392席と2ケタ減とし、予約数も12.0%減の1万4687人と減少。ただし、予約率は89.6%と全方面で最も高い数値となっている。


▼バニラエアの予約率が9割に

このほか国際線では、12月20日に就航するバニラエア(JW)もある。バニラエアは同日から東京/台北線を運航。座席数6120席に対し、予約数が5574人、予約率は91.1%となった。拠点が異なるため単純比較はできないが、ピーチ・アビエーション(MM)の予約率は82.9%。ただし、予約率は9.9ポイント上昇している。また、スターフライヤー(7G)は予約率62.3%で、前年よりも5.8ポイント上がった。


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