主要旅行業者、海外旅行が9か月ぶりプラス、前年の減少幅上回る伸び -2013年10月

観光庁が取りまとめた2013年10月の旅行取扱状況速報によると、主要57社の海外旅行取扱額が前年比6.3%増の2041億7284万円となり、9か月ぶりに前年を上回った。前年は中国・韓国との関係悪化の影響を受け、3.2%減の1974億2694万円と2か月連続マイナスとなっていたが、その減少幅を上回る推移で、前々年の取扱額(2039億931万円)もわずかに超えた。

国内旅行は4.5%増の3823億2926万円で、9か月連続でプラス推移を持続。外国人旅行は21.1%増の84億804万円で、総取扱額は前年比5.3%増の5949億1015万円となった。

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、海外旅行の取扱額は11.5%増の725億4078万円と2ケタ増に。取扱人数も7.1%増の36万2001人と増えたが、取扱額の増加率の方が高い。旅行会社からは依然として中国、韓国方面の不振が続いているというコメントがあることから、単価の高い方面の商品の増加がうかがえる。

国内旅行は取扱額が5.3%増の815億6003万円、取扱人数は2.4%増の306万8083人。プラス推移だが、前月の伸び率よりはやや縮小傾向にある。外国人旅行は58.7%増の4億1060万円、取扱人数は48.2%増の2万214人だった。

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