イギリス最大の消費者団体Which?は、1万2000人以上の会員に対して、航空会社に対する満足度調査を実施した。その結果によると、長距離路線部門でベストエアラインとなったのは、ニュージーランド航空(87%)とシンガポール航空(87%)。いずれも、機内エンターテイメント、機内食、スケジュールの正確性、費用対効果で5つ星を獲得した。最下位はイベリア航空(28%)、次いでトーマスクック・エアライン(37%)の順となった。
短距離路線部門では、英国王室領チャンネル諸島のガーンジー空港を拠点とするAurigny Air Srvices(87%)がトップ。搭乗手続き、座席ピッチ、スケジュールの正確性などで4つ星を獲得した。このほか、上位4社には、スイス・インターナショナル・エアラインズ(82%)、ノルウェー・エア・シャトルASA(79%)、トルコ航空(75%)が入った。
一方、短距離路線部門で最下位となったのはライアンエアー(32%)で、持ち込み手荷物、搭乗手続き、座席ピッチ、機内食の質などで1つ星となった。しかし、この調査が実施された以後、同社は来年1月から座席の変更や手荷物料金の値下げなどサービスの改善を行うと発表している。
Which?は1957年設立のイギリスの消費者団体。Which?が発行する雑誌を定期購読している会員数は現在61万7000人以上。オンライン購読者は25万4000人以上におよぶ。この調査の対象は、短距離路線部門がヨーロッパ内、北アフリカ、中東への路線を運航している航空会社、長距離路線部門がそのほかの地域への路線を運航している航空会社。調査内容は、搭乗手続き、持ち込み手荷物、座席ピッチ、座席の快適性、スケジュールの正確性、機内食、機内エンターテイメント、費用対効果など。