観光庁が発表した2013年7月~9月の中国人訪日旅行市場の分析によると、全体的に回復期にある中、特にビジネス客の回復が先行しているという。来訪目的は業務が33%で前年同期よりも4ポイント増加。そのため、性年代別では男性30代以下が34%(6ポイント増)、旅行形態では個人旅行が64%(13ポイント増)と増加し、訪日回数も2回目以上が47%(9ポイント増)に増えている。
一方、観光・レジャーはビジネス客の増加を受けて51%(5ポイント減)と縮小。性年代別では女性20代が19%(6ポイント増)となっており、同行者は家族・親族の31%を抜き、友人が43%(18ポイント増)に増えた。若年女性の友人旅行の増加という、客層の変化が生じている。
滞在中の情報源は、インターネット(スマートフォン)の割合が40%(21ポイント増)と倍増。滞在中にあると便利な情報として増加したのは「買物場所」(62%)や「交通手段」(59%)となった。
また、滞在中の活動では「ショッピング」「日本旅館に宿泊」「繁華街の街歩き」が増加。買物支出は「菓子類」(購入率:78%)、「化粧品・医薬品・トイレタリー」(79%)が多く、「服・かばん・靴」(54%)の割合も増加した。居住地別で違いも見られ、特に「北京市」、「上海市」居住者は、「化粧品・医薬品・トイレタリー」の割合がその他の地域よりも高かった。