楽天トラベルによると、2013年は訪日外国人の予約取扱高が大幅な伸びを示した。月別では5月が53.8%増、6月が86.2%増、7月が87.2%増と右肩上がりに推移。9月に80.1%増となったものの、10月には124.6%増、11月には127.2%増と2倍以上の伸び率となった。
特に、7月1日にビザの発給要件が緩和されたタイ、マレーシアを中心とする東南アジアが顕著だといい、予約取扱高の伸び率を国別でみると、1位は台湾162.0%増、2位はタイ104.8%増で2倍以上の伸び。また、3位フランス86.4%増、4位香港76.9%増、5位シンガポール71.3%も高い成長率となっている。
楽天トラベルでは旅行内容から、FITやリピーターが増えており、首都圏以外の訪問地の人気が高まっているのが今年の特徴だと説明。予約取扱高の伸び率を都市別でみると、1位は山梨県177.1%増、2位は長野県の151.8%増、3位は兵庫県の96.9%増となっており、特に富士山周辺では世界遺産の効果で大幅に伸びたという。
なお、楽天トラベルでは訪日観光客の2014年のトレンド見通しも発表。国内観光市場やソースマーケットの状況、ビザ緩和策の影響等を踏まえ、「訪日客に注力する自治体と宿泊施設の増加」「訪日FITの増加とリピート率の向上」「ムスリム観光客誘致の取組み」「日本ブランド発信強化」の4点を挙げた。