博報堂のブランディング専門組織である博報堂ブランドデザインは、地域社会との良質な関係づくりによって企業・団体のブランド価値向上を支援する「コミュニティ・ベースド・ブランディング」の提供を開始した。このプログラムは、おもに商業施設や観光施設、教育機関、医療機関、鉄道・交通、行政・自治体など地域社会との関係構築を課題とする企業・団体に提供される。
これまでの地域ブランディング(新商業施設のローンチ、観光資源の再活性化など)では、企業が主語となり、一方的に魅力を伝える広告宣伝(to C型コミュニケーション)が一般的だったのに対し、コミュニティ・ベースド・ブランディングは、地域社会と企業・団体が共に「街づくり」を共通テーマに対話する“共創型”のプロジェクトを運営するプログラム(with C型コミュニケーション)となる。生活者を攻略すべき「ターゲット」ではなく、街づくりの「仲間」として捉え直すことで、企業と地域社会の深い関係づくりを支援する点が特長。また、地域社会との“共創”のプロセスは生活者の深い関心と共感を生むため、たとえば、新商業施設などがローンチされた時点ですでに多くのファンが形成されると期待されている。
プロジェクトは「参加の場のデザイン」や「コミュニティ構築」に専門的な知見を持った博報堂ブランドデザインのコンサルタントチームが運営し、最短で6カ月の実施期間を想定している。