成田空港活用協議会は、成田空港国内線に関する調査を実施した。この調査で成田空港のLCC利用者は、「成田空港を利用した理由」で68.0%が「LCCを利用したいから」と回答。また、成田国内線の未利用者で将来的に成田空港を「とても利用したい」と回答した人のうち、「LCCを利用したい」との回答は57.1%。「フルサービスキャリア」の42.9%、「どこでも良い」の30.7%を大きく上回り、LCCが成田国内線の利用を促進する動機づけとなっていることがうかがえる。
将来的なLCC利用意向を地域別でみると、関西が51.3%と最も高く、四国が41.3%、北海道が41.1%と続く。LCC未就航地の東北は30.8%、中部は27.1%、中国は22.0%だった。
なお、LCC利用者の利用目的は旅行・観光が84.1%で、フルサービスキャリア(FSA)の77.4%、スカイマークとIBEXの72.9%を上回る。ビジネス利用はLCCが11.3%、フルサービスキャリアは18.9%、スカイマークとIBEXは19.0%。VFRを含むと思われる「その他」はLCCが4.5%、フルサービスキャリアが3.7%に対し、スカイマークとIBEXは8.1%とほぼ倍の割合で、スカイマークとIBEでは渡航自体を目的とした割合が多いことがうかがえる。
また、この調査で成田空港のLCC利用者のシェアは15.0%だった。調査を実施したのは2013年10月12日~13日で、調査結果でLCCとしているのはジェットスター・ジャパン(GK)とエアアジア・ジャパン(JW、現:バニラエア)の2社のみ。その他は日本航空(JAL/JL)が38.1%、全日空(ANA/NH)が34.7%、スカイマーク(BC)が7.3%、IBEXエアラインズ(FW)が1.3%。
同調査はインターネットで実施。対象は全国の15歳以上の男女5500人で、成田国内線利用実績のある人は4000人、未利用者は1500人。また、国内就航地からは3500人、就航地外は2000人。