国土交通省はこのほど2013年(平成25年)10~12月の特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開を行った。それによると、遅延率(出発予定時刻よりも15分終えて出発した便が対象)は、前年同期実績の7.88%を上回る8.46%となった(図表は最下部)。
全体の遅延率を押し上げたのは12月20日から就航を開始したバニラエア。45.83%と突出して高かった。これは、運航本数自体が少なかったことから、少数の遅延でも遅延率が上がったと考えられる。このほか、ピーチアビエーションが15.33%、ジェットスタージャパンが12.95%となり、遅延率トップ3はLCCとなった。スカイマーク(12.06%)とスターフライヤー(11.88%)はそれぞれ機材繰りでの遅延が多くなった。最も低い遅延率は日本航空(JAL)の6.42%。全日空(ANA)も7.8%となり、引き続き大手2社は安定した実績を残した。
なお、国交省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は「航空の利用者が自己責任により自由かつ的確に航空輸送サービスの選択を行うことが可能に」することを目的に毎年4半期毎に発表。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。」としている。
( 特定本邦事業者)
- 日本航空(JAL、ジェイエア、ジャルエクスプレス)
- 全日空(ANA、ANAウィングス)
- トランスオーシャン航空
- スカイマーク
- AIRDO
- スカイネットアジア航空
- スターフライヤー
- ピーチアビエーション
- ジェットスタージャパン
- バニラエアー