O2Oサービス利用率は43.0%、LINE利用者に高い傾向

クロス・マーケティングが実施した「O2Oサービス利用状況調査」によると、O2O(ネット(オンライン)で現実社会(オフライン)の実店舗へ消費者を呼び込む)商品やサービスの利用率は、43.0%となった。そのうち、アプリ等のインストールにとどまったのは7.4%で、実店舗での利用率は全体の35.6%。O2Oサービス利用者の8割超が実際に店舗に訪れている結果となった。

一方、今回の全回答者のうち、SNSの「LINE」の利用者は38.8%だが、LINE利用者のうちO2Oアプリのインストール経験者は43.2%、店舗利用経験者は67.4%となり、全体のO2Oサービス利用率を上回った。このためクロス・マーケティングではO2OとLINEの利用状況には相関があり、O2O利用レベルが上がればLINE利用率も上昇するとしている。

また、LINE利用者のうち、企業・店舗のLINE公式アカウントをフォローしている人は71.1%。男性よりも女性が高く、特に20代は76.5%、30代は79.4%と全体よりも高くなっている。フォローの目的は「割引やその他特典がほしいから」(63.8%)、「スタンプを入手するため」(60.1%)が2大理由。ただし、女性は「スタンプを入手するため」(67.1%)が最も多く、男女で差が見られる結果となった。

このほか、O2Oサービスの利用状況と今後の利用意向については、「特定商品やサービスの割引クーポン」は利用意向が89.3%、実際の利用率も88.8%と双方とも高い。利用意向が2番目(55.6%)に高かった「店頭で、サンプル商品を受け取れる」は、実際の利用率は16.3%と低く、クロス・マーケティングでは店頭での受取サービスがそれほど実施されていないことから、利用者のニーズに合わせて今後増加すると見ている。

調査は2014年2月8日~2月9日まで、東京都・政令指定都市在住の20歳~59歳の男女を対象にインターネットで実施。有効回答数は500件。

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