ハワイ、2013年はMICE渡航者が6割増、イベント強化で

ハワイの日本人渡航者によるMICEが好調だ。ハワイ州観光局(HTJ)によると、2013年のMCI(ミーティング、コンベンション、イベント)目的の来訪者数は8万7367人。2012年の5万2386名から約6割増となった。2014年は、さらに10%増加を目指す方針だ。

 

2013年のMCI目的渡航者の内訳は、コンベンションが1万789名、ミーティングが2158名、インセンティブが7万5501名。HTJ営業本部長の寺本竜太氏によると、2013年のMCI目的の旅行者が増えた背景は、2012年来続けてきたHTJのイベント強化の影響が大きいという。HTJはファーストタイマーや若者を増やす施策のひとつとして各種イベントの開催に注力しており、その効果がでたもの。インセンティブ分野で新たなイベント参加者がカウントされた。

また、昨年末にホノルルのコンベンションセンターの問合せがオンラインで可能になったが、それによって空き状況などの迅速な対応ができていることも要因の一つとして考えられる。コンベンション参加の際に、家族を伴って訪れるケースも増えているといい、安心して家族同伴で訪れることができる点はハワイの大きなメリットだろう。

HTJがMCIを目的とした団体旅行を重視するのは、早い予約を見込むことができ、これによって現地サプライヤー側のレベニューコントロールがしやすくなるから。渡航者数を伸ばすことができることに加えて、収益性の面で重要なポイントとなる。ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)は、この数値を将来的には全体の約19%まで伸ばしたい考えで、2014年の日本人旅行者数目標162万人から換算すると、MCI市場で約30万人を目指す。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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