ハワイ4島からMICE担当者が来日、日本市場の拡大目指して

このほどハワイ州からオアフ島、マウイ島、カウアイ島、ハワイ島の4島のMICE担当者が来日した。日本市場のMICE市場をさらに取込みを図るため、東京・大阪で旅行会社などに情報提供や商談を行うことが目的。現在、ホノルルを起点としたMICE団体が主となっており、HTJと各島は隣島を含めた団体誘致に注力している。ハワイ州観光局(HTJ)エリック高畑局長は「もうひとつ入口があれば、旅行者は増えるはず」として隣島へのアクセス改善のためにLCCの誘致やコナ線の復活などの働きかけも継続している。

各島の担当者が来日中に開催されたメディアとのミーティングで、各島はそれぞれのMICEの魅力をアピールした。各島は、MICE団体に対して到着空港やパーティーでのウェルカムバナーや、事前視察などのサポート体制を整備。エンターテイメントの提供なども相談に応じて対応が可能だという。また、ハワイ州観光局(HTJ)では移動のサポートなどを用意しており、こうしたサポート体制を活用して満足度の高いMICEプランを作成したい。

各島のアピールポイントは以下のとおり。

  • オアフ観光局セールス部長の渡辺真理恵氏

ホノルルを起点に、ワイキキだけでないリゾートを活用したバラエティに富んだ滞在が可能。安心して家族同伴をすることができるため、家族でのインセンティブツアー参加も増えている。イオラニ宮殿やミズーリ号など歴史的な意味を持つユニークベニューを活用することで、記憶に残るイベントが開催できるのが特徴だ。

  • カウアイ観光局営業部長のリサ・ナカマス氏

島内の自然を生かしたインセンティブツアーが多い。最近は、自然の中でカヌーやボートレースなどでチームビルディングをする団体も多く、ホノルルなどの都市滞在と組み合わせると満足度が高いのではないか。また、島内に豊富ばガーデン形式のベニューを利用すると自然を感じながらのパーティーが可能となる。

  • ビッグアイランド観光局シニア・ディレクター・オブ・セールスのデビー・ホーガン氏

世界遺産のキラウエア火山を背景にしたハワイ島ならではの演出が人気。また、ハワイ王族の「フリヘエ宮殿」などをベニューとして利用できるので、自然と歴史を両方楽しんでもらえる。また、同局では2014年7月から日本人MICEグループに宿泊数に応じた「マハロ・マネー」というサポートをスタートする予定で詳細は今後発表される。

  • マウイ観光局セールス・ディレクターのシェリー・ドゥワング氏

ラナイ島やモロカイ島へフェリー利用で移動して組合わせた観光ができる点を紹介。また、ウェディングでも利用されるシュガー・ビーチ・ビラや高級ホテルを利用したパーティーを推薦した。ゴルフや農場体験などのアクティビティも豊富なので、観光との組み合わせが可能だ。

 (トラベルボイス編集部:山岡薫)

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