日本百貨店協会が発表した2014年3月の全国百貨店売上高概況によると、売上高総額は前年比25.4%増の約6818億円となった。消費税の増税前の駆け込み需要で、前回の引上げがあった1997年3月の23.0%増を上回る伸び率となった。
地区別でもすべての地区で2ケタ増となり、特に大都市を中心に健闘。最大市場の東京は25.5%増と平均を上回り、大阪(32.1%増)、名古屋(37.3%増)、神戸(30.0%増)の 3都市は3割を超え、全国を牽引した。
商品別では美術品・宝飾・貴金属(113.7%増)、特選ブランド(身の回り品):38.6%増)などの高額商品が大きく増加したほか、家具(64.0%増)、化粧品(61.2%増)も前倒し需要で伸びた。主要5品目のうち、身の回り品と雑貨(67.2%増)は過去最高の伸びとなった。
訪日外国人の売上も69.8%増と順調。中国、台湾、香港、韓国の東アジアと、タイ、シンガポール、マレーシアなどのASEANを中心に客数も56.1%増と成長を続けている。