アマデウス・ジャパンは新機能「Multisource」の提供を開始し、ホテル予約機能を拡充した。「Multisource」は、同社製品の「Amadeus Hotels」を拡張したもので、従来提供してきたアマデウスのホテルコンテンツと、世界のホテル流通会社(アグリゲーター)のコンテンツを統合。GDSで初めての機能として、ワンストップで比較検討から予約手配ができるようになった。日本では、まず日本の旅行会社の取引きが多いGTA(ガリバーズ・トラベル・エージェンシー)を稼働。23万件を超えるホテル手配が可能となった。今後はHSR(ホテル・リザベーション・サービス)など各社と統合を進めていく。
Multisource機能で可能となった作業は、複数のホテルアグリゲーターが提供するホテルコンテンツへのアクセスと前払いや予約の確認、バウチャーの発行、販売時点でのコミッションの即時受け取りなど。日本ではホテル予約のプロセスにおいて、販売拠点を超えて標準化されることは極めて少ない。旅行会社はGDSを含むさまざまなチャネルを並行利用して、ホテル手配業務を行うことが多く、アマデウスは今回の機能でホテル予約の利便性向上をアピールする。