アエロメヒコ航空、増便で利便性向上、機内Wi-Fi導入など新たな取り組みへ

2014年4月に成田/メキシコシティ間を週4便に増便したアエロメヒコ航空(AM)。このほど開催した旅行会社向けセミナーで、日本支社長の加藤欣弥氏は同社の座席販売で「収益性の確保を提案したい。」として旅行会社に協力を求めた。同社は、昨年10月からB787型機を導入しており、「質の高いものを提供する」(加藤氏)ことでデフレによる価格競争に負けないビジネスにつなげてほしい考えだ。

日本地区営業本部長の佐藤滋信氏によると、B787型機の導入と週4便に増便したことで日本路線の座席供給量はほぼ倍増となる88%増で月間3600席となった。また、運航日が増えたことで旅程の幅が広がった。これまで同社利用のメキシコツアーで主流だった8日・10日間のツアーから7日・8日・9日・10日のパターンに広がりを見せており、業務渡航分野では顧客企業側の選択肢が増えているという。


佐藤氏

また、従来、日本企業の進出が活発なメキシコへの直行便ということで企業からの引き合いが多かったものの、座席に限りがあることで席が取れなかった状況が一変。「店頭在庫がある(佐藤氏)」状況となったという。

佐藤氏は、さらに同社が旅行会社に対して従来通り燃油を含めたコミッションを提供していること、公示運賃に加えてIT運賃の表示も継続していることを強調。旅行会社が同社便を手配することで、適正な収益をあげる営業方針であることを示し、B787投入で快適性が高まったことや直行便でメキシコに入国できる優位性が「顧客満足向上にもつながる」として同社便の利用を訴えた。


▼2014年中にメキシコシティ復路をノンストップ化

機内Wi-Fi導入などで利便性向上へ

また、今回のセミナーではメキシコシティ発の成田便(復路)で現在行われているティファナでの給油のための立ち寄りについても、「年内を目途に、遅くとも来年明けにはノンストップ化」(佐藤氏)する方針でスケジュール感も明らかにした。

日本路線に投入したB787-8型機は「エンジンのバージョンアップでノンストップ化が実現できる」ため、現在ボーイング社と調整が進行しているという。また、2014年中には機内WiFiと無線機内エンターテイメントを導入する予定で、旅客の利便性をさらに高めていく方針だ。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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