去る2014年5月19日、世界遺産の厳島神社を擁する宮島で、「宮島International Night」が行われた。これは、5月18~21日まで広島市で開催された国際会議「IPEC Hiroshima 2014–ECCE Asia」にあわせ、環境庁が中国運輸局、広島観光コンベンションビューロー等とともにユニークベニューの開発・利用促進の一環として実施したもの。
海外では、MICEの開催や実施に際し、文化施設や公的空間などを利用してレセプションやパーティーを開催することが一般的になっている。こうしたユニークベニューを積極的に利用することで、MICE開催地としての魅力が向上し、誘致競争力の強化につながるため。
「宮島International Night」では、VIPに対して厳島神社の正式参拝を時間延長で対応したり、浴衣の着付けや野点、人力車などの日本文化体験を提供するなど、和のおもてなしを提供。宮島の商店街も閉店時間を繰り下げ、クーポンや英語マップを用意するなど地域が一体となって関わった。参加した外国人は約350名で、「日本らしさを感じさせる宮島の雰囲気が良い」、「あらためて訪れたい」などとコメント。また、多くの学生がボランティアとして運営に参加した。