ICT総研のスマートデバイス(スマートフォンとタブレット)の市場動向調査によると、2013年のスマートデバイス出荷台数は前年比7%増の3697万台となり、過去最高を記録した。
ICT総研ではこの2、3年の増加ペースと比べると市場成長に一服感があるとしつつ、ノートPCやフィーチャーフォンの3.3倍の出荷台数規模となったと指摘。持ち歩くためのデバイスとして完全に主役の座を射止めた感があるとし、2017年度には2013年度比18%増の4352万台にまで拡大すると予測する。
スマートデバイスの中でも、特にタブレット端末の伸びが顕著。2013年度はスマートデバイスに占めるタブレット端末の割合が19.5%となり、2017年度には28.6%に拡大するとみる。2015年度にはタブレットの年間出荷台数が1041万台となり、ノートPCの出荷台数862万台を逆転すると見込む。
利用客別では、法人向けの需要が増加すると予想。2013年度の法人向け出荷はスマートデバイス全体の9.9%(364万台)だったが、今後はノートPCの代替え需要の増加が予想されており、個人向けよりも高い成長が期待できるという。
また、2台以上の持ち歩きについてモニター4000人に聞いたところ、現在「2台以上」の端末を持ち歩くユーザーは26.1%だが、1年後には35.5%とその割合が拡大。組み合わせは「スマホ+タブレット(WiFiモデル)」が15.6%、1年後には22.5%と高くなる。
一方で、「スマートフォン+フューチャーフォン」は15.3%だが、1年後は縮小。ただし、「フューチャーフォン+タブレット(WiFiモデル)」は1年後に10.4%になるなど、通話料や通信料の使い方でユーザーが求める端末の組み合わせは多様化するとみている。