デジタルパフォーマンス広告に特化したクリテオ(Criteo)が発表した2014年上半期の「Travel Flash Report」によると、同期間中に世界の旅行サイトで行なわれたモバイルでの予約(スマートフォン、タブレット)は前年比20%増となり、デスクトップでの予約の伸び率(2%増)を大きく上回る結果となった。また、モバイル予約のうち、アプリ内からの予約が12%を占めた。
この調査は、クリテオが全世界のメジャーな1000以上の旅行サイトを対象にアクティビティを調査したもの。ホテル予約に限ると、モバイルでの予約は全体の21%を占めるまでに拡張。クルーズは30%に達し、個人間のアパートレンタルは34%で最もモバイル予約の使用率が高いカテゴリとなった。予約金額も宿泊施設を除いて増加。デスクトップでの予約よりも、フライトは21%、レンタカーが13%高かったものの、ホテル予約は30%下回った。
また、パッケージツアーについてデスクトップでの予約が大きかったのも特徴だ。
また、地域別のモバイル予約のシェアでは、イタリア、米国、オーストラリア、日本が2割を超えた。特に日本はドイツの3倍となる24%で、対象地域でモバイルのシェアが最も高かった。日本のモバイル予約は6%増、デスクトップは3%増で、モバイルの伸び率は世界平均より緩やかになっている。
なお、欧州と米国ではホテル予約に関し、サプライヤー経由の予約がほぼ前年並みだったのに対し、オンライン旅行代理店の予約が50%増加。しかし、予約金額は19%減少した。
(トラベルボイス編集部)