アメリカ・イリノイ州観光局は、日本国内の親善大使として活動する公式マスコット「ビッグリンカーン」による「マスコット外交」を開始する。日本全国のマスコットを歴訪して親睦を深めつつ、各地でイリノイ州の魅力を伝え、イリノイ州の認知を広めていく。
イリノイ州は第16代アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンとの縁が深く、「ランド・オブ・リンカーン」と呼ばれる。リンカーンの名がついた観光スポットが多く、アメリカ民主主義の歴史を体感できる地として多くの人が訪れることから、2014年9月に日本での親善大使として「ビッグリンカーン」を任命した。
マスコット外交の第一弾は12月22日、リンカーンの故郷である同州スプリングフィールド市の姉妹都市である栃木県足利市を訪問。足利市の「たかうじ君」と親交を深め、和泉聡市長への表敬も予定する。そのほか、イリノイ州はシカゴと大阪府大阪市、ディケーターと埼玉県所沢市、ブルーミントン、ノーマルと北海道旭川市、シャンバーグと富山県滑川市などが姉妹都市を結んでおり、今後も日本各地のマスコットとの交流やイベントの参加を積極的に行ないつつ、ご当地アピールのノウハウも習得する意向だ。
なお、ビッグリンカーンはこれまでも、プロ野球の始球式やハロウィーン、イルミネーションなどのイベントに参加。蕎麦やお辞儀など日本文化も熱心に勉強しており、就任4か月間でFacebookのファン2000人、Twitterのフォロワーは1万人超に増加した。「ゆるキャラグランプリ2014」では1699体中1418位と惨敗だったが、着実に人気は高まっているという。
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