一休が発表した2014年度第3四半期(2014年10月~12月)決算は、営業収益が前年比23.4%増の17億9500万円、経常利益が13.4%増の6億4800万円、純利益が18.7%増の4億1200万円となり、過去最高益となった。
主力の宿泊予約事業である一休.comと一休.comビジネスの取扱額は、25.2%増の130億6100万円。取扱室数が13.8%増の48万4000室に拡大した上、1室あたりの平均単価も10.0%増の2万6938円となり、前年より2454円も上昇した。一休.comビジネスを除くと、平均単価の増加分は3546円となり、特に旅館は平均単価が6.1%増の6万7186円で、3889円増加。全体の宿泊施設数も前年より194軒多い2560軒となり、当期間で45軒増加した。会員数も14.4%増の384万人で当期間だけで11万8000人増加した。
一休では第3四半期において、10月1日から一休.com海外のサービスを開始。11月には現地決済でのポイント利用も開始した。新事業やサービス分を含め営業費用は29.9%増の11億6600万円と大幅に増加したが、営業収益の増加分で賄い、過去最高益を計上したという。
好調な業績だが、通期見通しは据え置きで、営業収益は10.7%増の61億2100万円、経常利益は1.4%増の21億円、純利益は6.5%増の13億円。海外サイト立ち上げに伴う人件費やシステム関連費、一休プレミアサービス開始によるポイント・スタンプ費用等の営業費用が大きく増加すると見る。宿泊予約の取扱高は7.8%増の458億円(前年より34億円増)で、取扱室数は5.1%増の182万室(9万室増)、平均単価は2.9%増の2万5175円(720円増)と想定している。