インバウンドのポータルサイト「やまとごころ」は、訪日外国人旅行者に人気の宿「澤の屋旅館」に宿泊した外国人を対象にアンケートを実施し、北米、欧州、アジア、豪州の個人旅行者のスタイルの違いをまとめた。回答者数は786人で、地域別の割合は欧州が49.8%、北米が24.8%、豪州が13.1%、アジアが9.7%。
澤の屋旅館の宿泊者の旅行全体の日数は平均19.0日で、そのうち日本の滞在は15.4日、澤の屋の宿泊日数は4.0日。日本滞在日数を地域別でみると、欧州と豪州は11~15日が最も多く(欧:30.6%、豪27.2%)、16~20日、21~25日も10%台の割合がある。一方、アジアは6~10日が54.5%と短いが、パッケージ旅行よりも長く、平均の日本滞在日数は14.11日となっている。
旅行の計画時期も、欧州と豪州は3~6か月前が最も多く(欧:26.8%、豪29.7%)、アジアは2~3か月前が23.9%。北米は2~3か月前と1~2か月前が同率で21.7%となっており、旅行直前に検討を始める人も多いようだ。
旅行の情報源では、澤の屋旅館を知ったきっかけは「トリップアドバイザー」が37.8%で最多。ただし、欧州では「トリップアドバイザー」(30.1%)と「ロンリープラネット」(29.3%)がほぼ同じ。一方、アジアはトリップアドバイザーが48.1%とダントツだ。澤の屋旅館の選択理由を見ても、「トリップアドバイザーでの格付け」が45.8%で、「和室に泊りたかったから」(53.1%)に次いで多かった。
ただし、訪日旅行のきっかけでは、「旅行ガイドブック」が欧州と北米で最多となり(欧:42.9%、米:31.8%)、アジアは「旅行情報ウェブサイト」が35.1%と最も多かった。一方、「バズマーケティングウェブサイト」(11.6%)や、「Facebook・Twitter・ブログ」(6.2%)は低く、旅行のきっかけは旅行情報誌系の影響が多いようだ。クチコミなら、「友人や家族からの情報」(25.3%)が動機づけとして強いが、オンラインでの情報収集が強いアジアでは、「Facebook等のSNSやブログ」も18.2%と一定の支持を得ている。
参考記事>>>
(トラベルボイス編集部)