音楽・映像配信サービスを行うWano(ワノ)とスマートフォン向け広告事業を行うアドウェイズは、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)を広告主とした動画広告の効果測定を実施、その結果をまとめた。それによると、動画広告を視聴した利用者は視聴していない人に比べて約10倍の商品購買・利用意欲をもち、「実際に旅行に行きたくなった」と回答していることがわかった。また、動画広告のほうが商品に関する知識も3倍以上向上することが明らかになった。
今回の調査は、Wanoとアドウェイズが運用する動画広告サービス「ベレット(VeleT)」を用いて実施したもの。H.I.S.の学生旅行割引商品企画「100個割」に関するスマートフォン向け動画広告を若者層(関東圏の10代~20代)に配信し、それを視聴した人・視聴者していない人に対して「企業・ブランドの認知度」「商品の認知度」「商品に関する知識」「購買・利用意欲」の4項目を質問、その回答を比較した。回答数は関東圏の若者層1177名だった。
その結果、企業・ブランド認知度は動画視聴者が非視聴者の約104%(非視聴者=100%。以下同)とほぼ同割合だったものの、対象商品の認知度は非視聴者の2.2倍(220%)、対象商品の知識は非視聴者の3.1倍(312%)、対象商品の購買・利用意欲は非視聴者の10倍以上(1033%)となった。
また、動画広告視聴者のうち、1回のみ視聴した人よりも複数回視聴した人のほうが「企業・商品認知」が1.6倍(159%)、「購買・利用意欲」が1.3倍(129%)高くなったという。
視聴者と非視聴者の回答比較グラフは以下のとおり。
同社では今回の結果について、H.I.S.社の認知度がすでに高いレベルにあったことを前提としていたものの、スマートフォンに触れる機会が多い若者層 (10~20代)に向けた企画性・話題性の強い商材がマッチし、「商品の認知」「購買意欲」向上に直接結びついたと分析している。
なお、他の広告主に協力を得て、 動画広告の配信時間を「15秒版」「30秒版」の2種類用意して同様に結果を比較したところ、30秒版の視聴者のほうが約155%ほど「購買・利用意欲」が向上した。