オーストリア航空、ウィーン市観光局、オーストリア政府観光局は、恒例となった共同広告キャンペーンで新たな手法を展開する。従来は、シニア層を中心とした紙媒体中心のキャンペーンを実施してきたが、今年は新たに若年層をターゲットに加え、SNSや特設サイトでオーストリアのライフスタイルを訴求する。
*画像:左から観光局 タウシュマン局長、ウィーン在日代表部アシスタントマネージャー 観光&企画担当 福田明子氏、観光局マーケティング/PR シャノー・ネビン氏、オーストリア航空 伊東綾子氏、同日本・韓国支社長 村上昌雄氏
今回のキャンペーンのキーワードは「ゲミュートリッヒカイト(心地よさ)」。若いうちにウィーンを知ることで、より人生が豊かになることを提案し、「若くしてウィーンを知る幸福、その30の理由」と題した特設サイトを公開。若年層に人気の高く、ウィーン滞在経験から楽曲を提供しているアーティスト「くるり」のトークライブイベントに抽選で招待するFacebook、ツイッター活用のキャンペーンやインスタグラムの画像投稿キャンペーンなどを実施することで誘導を図る。また、新聞広告や交通広告もあわせて実施することで、リーチを高める流れだ。
一方、これまで主力となってきたシニア層向けへの取り組みでは、メディア系旅行会社の会員誌で記事広告を展開。その記事に連動したツアー商品を発表することで、ツアー参加層の需要を喚起する。
オーストリアを訪れる日本人は、観光客数の国別で第9位。オーストリア政府観光局日本地区局長のミヒャエル・タウシュマン氏は日本市場を「常に重要なマーケット」と位置付けている。今回のキャンペーンで、日本独自の展開で「オーストリアの雰囲気やライフスタイルを知って、現地で過ごす心地よさを知ってほしい(タウシュマン氏)」考えだ。