西武鉄道は同社初となる観光列車の開発に乗り出した。2015年度の100年アニバーサリーの集大成として、次の100年に向け2016年春に運行開始を目指す。
列車は西武鉄道の代表的な観光地である「秩父」をモチーフに、沿線の荒川の流れをデザインで表現。周辺の伝統工芸品や地産木材をインテリアに使用し、沿線の地域活性化への貢献に繋げる。
さらに、全席レストラン車両とし、首都圏を走る電車でありながら下車駅までの景色の移ろいと料理を味わえる優雅な非日常感を演出。新しい旅行スタイルを提案する。車内演奏会や上映会などのイベントでの利用や、結婚式&披露宴、国内から外国人旅行者向けの貸切運行も見込む。
車両形式は、飯能/西武秩父駅間を中心に運航する4000系車両の4両1編成をリメイクし、乗員定員は52名を予定。区間は池袋/西武秩父駅間、西武新宿/西武秩父駅間、西武新宿/本川越駅間を想定しており、土日を中心に年間100日程度を臨時電車として運航する予定だ。