楽天トラベルは、夏休み期間(2015年7月15日~8月31日)の旅行予約状況を発表した。
国内宿泊は前年比3.54%増で、宿泊単価は4.4%増と増額。また、予約のリードタイムは90日以上前が49.8%増と伸びた。楽天トラベルでは、夏のボーナスが3年連続で増加傾向にあることに加え、訪日外国人旅行者の急増により高稼働となっている宿泊施設の状況を踏まえた対応の影響と見ている。
方面別の動向を伸び率で見ると、北陸3県の予約が70.7%増と飛躍的に増加。特に金沢市内・周辺エリアは100.8%増、富山市エリアは112.5%増、高岡エリアが80.3%増と新幹線停車駅周辺が好調だ。その他、伸び率の上位には5位福島県(63.1%増)、7位岩手県(61.3%増)、9位愛知県(59.5%増)、10位三重県(54.8%増)、19位岐阜県(45.2%増)が入った。これらのエリアではふるさと旅行券のウェブプロモーションにより好調に推移し、夏の需要を押し上げたという。
【国内旅行 宿泊予約 行き先伸び率ランキング・トップ10】
1位 富山県/91.3%増
2位 奈良県/86.0%増
3位 石川県/77.0%増
4位 滋賀県/73.1%増
5位 福島県/63.1%増
6位 京都府/62.7%増
7位 岩手県/61.3%増
8位 和歌山県/60.4%増
9位 愛知県/59.5%増
10位 三重県/54.8%増
予約人数泊数別のランキングでは、東京都が沖縄を抜いてトップに。上位に変動は少ないものの、神奈川県が7位から9位と2ランクダウンとなった。
【国内旅行 行き先別 宿泊予約人泊数ランキング・トップ10】
1位 東京都/2位(前年順位、以下同)
2位 沖縄県/1位
3位 北海道/3位
4位 大阪府/4位
5位 千葉県/5位
6位 静岡県/6位
7位 長野県/8位
8位 福岡県/9位
9位 神奈川県/7位
10位 京都府/11位
一方、海外旅行は上位5位が2ケタ増で推移するも、全体的には14.1%減と2ケタ減。この理由として楽天トラベルでは円安傾向、国際情勢の影響、韓国への旅行需要の低迷をあげている。方面別1位はベトナム、2位がタイで、東南アジアが好調。特にベトナムは2014年7月に直行便が就航したダナンが人気で、ゴールデンウィークに続いて1位を維持した。
【海外旅行 宿泊予約 行き先伸び率ランキング・トップ5】
1位 ベトナム/93.1%増
2位 タイ/29.8%増
3位 ハワイ/26.0%増
4位 カナダ/16.9%増
5位 台湾/16.2%増
訪日旅行では、104.9%増と倍増。日本と同様に夏休み期間となるアジア圏からの旅客が中心で、居住国別では香港が1位。人気の行き先は北海道、東京、大阪の順だった。
【訪日旅行 居住国別 宿泊予約人泊数ランキング・トップ5】
1位 香港
2位 台湾
3位 タイ
4位 中国
5位 フランス
【訪日旅行行き先別 宿泊予約人泊数ランキング・トップ5】
1位 北海道
2位 東京都
3位 大阪府
4位 沖縄県
5位 京都府
調査結果は、6月14日時点での予約人泊数実績をもとに算出。国内旅行は国内宿泊とANA楽パック、JAL楽パック、海外旅行は海外宿泊(海外ホテル単品・DP宿泊分含む)、訪日旅行は訪日宿泊予約を対象とした。
楽天トラベル「2015年夏休み、人気急上昇の旅行先ランキング」http://travel.rakuten.co.jp/ranking/special/summer_holiday/