JALグループおよびANAグループの2015年度お盆期間(8月7日〜8月16日)の予約状況がまとまった。それによると、両社とも国際線で前年を上回る予約数を確保。国内線では、JALは前年割れとなっているものの、ANAは微増ながら前年を上回った。
【国際線】
両社ともピークは日本発が8月8日、帰国日は8月16日
予約数: JAL 4.9%増の26万8694人 / ANA 11.9%増の26万3285人
まず、国際線を見ると、JALは提供座席数を前年比で0.6%増やした。予約数はその増加率を上回る同4.9%増の26万8694人と好調に推移しており、予約率も前年を3.7ポイント上回る89.8%と高い数字を残している。方面別の予約数を見ると、韓国線以外は前年比増。特に米大陸線が好調で同21.6%増となった。予約率では、米大陸線(94.7%)、ヨーロッパ線(95.1%)、オセアニア線(90.2%)、ハワイ線(92.4%)、グアム線(94.3%)で90%を超えた。
一方、韓国線は深刻な状況。提供座席数を同15.2%減とかなり絞ったものの、予約数の減少率はそれを上回る同17.1%減。予約率も全方面で最も低い84.2%にとどまっている。期間中のピーク日は日本発が8月8日で予約率99.5%、日本着が8月15日と16日で予約率92.2%となっている。
ANAの国際線では、提供座席数が同9.4%増に対し、予約数は同11.9%増の26万3285人。予約数はJALを若干下回ったものの、増加率ではJALを大幅に上回った。予約率は86.8%。傾向としては、新規開設の成田/ヒューストン線、増便された成田/ホノルル/シンガポール/バンコク線で日本発レジャー需要が好調。中国、欧州、アジアの各路線では海外発の訪日需要が好調に推移している。予約数は全方面で前年比増。特にホノルル線は同38.3%増と大きく伸びた。予約率を見ると、欧州線(93.9%)、中国線(90.5%)、ホノルル線(93.0%)で90%を超えている。期間中のピーク日は日本発が8月8日で予約率96.5%、日本着が8月16日で予約率91.0%となっている。
【国内線】
両社ともピークは下り8月12日、上り8月16日
予約数: JAL 1.8%減の92万3597人 / ANA 1.0%増の127万1073人
国内線を見ると、JALグループ(JAL、J-AIR、JTA、RAC、JAC、HAC)の予約数は同1.8%減の92万3597人。提供座席数は前年から2.0%絞った。その結果、予約率は同0.1ポイント増の66.1%に向上した。方面別では、ユニバーサル・スタジオジャパンのある関西方面が好調。予約数は、中国・四国と沖縄をのぞく方面で前年を上回っている。予約率では、北海道(73.3%)と沖縄(73.2%)が70%超え。期間中のピーク日は下りが8月12日で予約率81.7%、上りが8月16日で予約率85.2%。
一方、ANAグループ国内線の予約数は同1.0%増の127万1073人。提供座席数は前年並みとなったため、予約率は前年よりも0.6ポイント高い63.2%となっている。ANAによると、帰省需要やプレジャー需要が好調に推移。方面別では、北海道(同3.6%増)、関西(同8.8%増)、中・四国(同2.8%増)、沖縄(同2.4%増)で前年を上回っている。予約率が最も高いのは沖縄で75.1%。期間中のピーク日は下りが8月12日で予約率81.0%、上りが8月16日で予約率92.8%。
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