環境省が発表した、2013年の国立公園における訪日外国人利用者数(推計)は前年比27.7%増の225.7万人となった。訪日外国人総数1036万人の21.7%を占めており、環境省では国立公園が訪日外国人の重要な観光コンテンツになっているとする。
国立公園別に訪問者数を見ると、富士箱根伊豆国立公園(100.7万人)が圧倒的な大差で1位となった。2位は支笏洞爺国立公園(31.7万人)、3位は中部山岳国立公園(31.4万人)。上位10位を見ると、8位に大雪山国立公園(5.6万人)、10位に阿寒国立公園(5.1万人)が入り、北海道エリアの国立公園が多かった。その他ランキングは以下の通り。
なお、環境省では15か国地域在住の外国人2200人を対象にウェブアンケートも実施。これによると、日本旅行で経験したいことの2位に「自然や風景の見物」(1128人)が入った。訪日経験者に聞いた日本への旅行を選択した理由でも「日本の地方・自然景観に関心があったから」(354人)で3番目に多い。
ただし、日本の国立公園の認知度については、すべての国立公園が10~20%程度。1位の富士箱根伊豆国立公園でも27%に留まっており、外国人には「日本の国立公園」があまり知られていないことも判明した。アンケート調査は2014年6月~7月に実施した。