出張経費管理「コンカー」、ホテル・タクシー・民泊などのデータ連携へ、国内事業を強化

出張・経費管理支援サービスを行うコンカー(Concur)は2015年9月17日より、複数のシステムを連携する統合プラットフォーム「Concur App Center(コンカー アップ センター)」を日本で提供開始する。

このサービスは、出張・経費精算業務に関するさまざまな外部システムをAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を通じて接続し、一連の業務プロセスを統合化・共有化するもの。個人向けサービス(Apps for Me)と法人向けサービス(Apps for my Business)の2種類から構成される。

個人向けサービスでは、タクシー配車サービス「全国タクシー」アプリや海外のWifiレンタルサービス「Global Wifi」、領収書をデジタル化してクラウド上で管理するサービス「STREAMED(ストリームド)」などと連携し、データを自動読み込みできる。

加えて、9月17日以降2015年内には、すでに海外で提供中のタクシー配車アプリ「Uber(ウーバー)」や個人宅の宿泊仲介「Airbnb(エアビーアンドビー)」、ホテルチェーン「IHG」や「スターウッド・ホテル・アンド・リゾーツ」など10社のサービスとの連携が実現する見通しだ。

また、法人向けサービスでは、富士ソフト社による人事・会計システムなど全般を対象としたシステム連携サービスや、アビームコンサルティングが提供する経費データ分析システム、トップレップ社による航空券・宿泊コスト最適化サービスなどとの連携も実現。2015年内には20社のサービス、2017年までには100社のサービスとのアプリケーション連携を達成する見通しとしている。

「Concur App Center」を中心とした各種サービス連携のイメージは以下のとおり。

コンカー:報道資料より

コンカーは、現在世界中で約3000万人以上、約2万社を対象としたサービスを展開する業界大手企業。2014年9月にはERP(統合基幹業務システム)事業大手のSAP社の傘下に入った。その後、日本の経費精算システム市場でも同社のシェアが5割を超えて首位になっている(2015年3月、アイ・ティ・アール社調べ)。

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