国内旅行の好況続く、旅行会社の業況感は2か月連続で2ケタ増に -JATA旅行市場動向調査(7~9月期)

日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2015年9月期)で、2015年7月~9月の国内旅行全般の業況感は+16ポイントで、2か月続けて2ケタのプラス推移となった。3か月前の見通しを5ポイント下回ったものの、好調な推移が続く。「国際情勢、外的要因等で需要が国内へ」との好調さを裏付けるコメントがみられる一方、「インバウンドの集中で予約確保が困難」との課題を指摘する意見も見られた。

方面別では北海道が+13(前年+4)で増加したほか、京阪神が+22(同+21)、北陸が+21(同+22)、東京が+17(同+18)と、2ケタプラスを維持。「北陸新幹線により、北陸方面の好調さが全体を牽引」という声や、DI値では+1(同-1)だったものの、「世界遺産登録地区、USJ、北海道の人気が高い」「北陸、九州、大阪を中心に好調」など、九州の好調さをあげるコメントも見られた。

客層別では、個人観光旅行はファミリーが+3(同-9)で大きく上昇。シニアは+13(同+21)と低下したものの、2ケタを維持した。一方、団体旅行は招待・報奨、職場、サークル・親睦、教育のいずれのカテゴリーも2ケタのマイナスに。ただし、3か月後には職場が-5(現-17)、教育が-8(現-14)と回復の見通しだ。

全体の3か月後の見通しは+14で、2ケタプラスが続く見込み。総合旅行会社が+41(現+32)と力強い推移を予想されているのに加え、唯一マイナスが続いていた国内旅行ホールセラーも+10(現-10)とプラス転化の見通しとなっている。

調査は2015年8月6日~8月27日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。602社のうち327社から回答があり、そのうち国内旅行の有効回答数は230社。

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