京都市はこのほど、クレジットカードブランド「VISA」を運営するビザ・ワールドワイド・ジャパンと連携協定を締結した。国内外からの旅行者によるショッピングや飲食時の利便性向上や消費拡大、地域活性化を目的に、複数の施策に取り組むもの。
環境整備面では、市内店舗におけるVISAカードでの決済インフラを増強。カードを利用可能なことを示すロゴ(アクセプタンスマーク)を店頭に掲示する取り組みを進める。
また、2016年2月には、京都の伝統産業品を賞品とする外国人観光客向けの消費喚起キャンペーンを実施。京都に多数存在する伝統産業を世界に発信する機会とする。
さらに、VISA会員をはじめVISAが持つ世界200か国・地域以上のネットワークを利用して京都の魅力を発信し、2月におこなわれるイベント「京都レストランウインタースペシャル」への誘客につなげる考えだ。
京都市と京都文化交流コンベンションビューローは、これまで外国人観光客のショッピング環境充実のため、市内の免税店の充実を図る取り組みをおこない、前年比4倍(2015年4月1日時点で715件)となる実績をあげた。ただし一方で、京都観光時の買い物や飲食について「クレジットカードが使えない店が多い」「クレジットカードが使えるかどうかがわからない」ことなどに不満を持つ旅行者の声も聞かれたという。