インフィニ・トラベル・インフォメーションは、増加する個人旅行に対応するための旅行会社向けセミナーを開催した。同社営業部長の横山富三氏は、近年の個人旅行化や航空券の公示運賃(PEX運賃)化、LCCの増加という背景の中「旅行会社には取扱業務の効率化が求められている」と話し、そうした機能を提供する同社サービスの活用を呼び掛けた。
個人旅行化が進むにあたり、旅行会社の手配業務は顧客の要望に応じた航空券やホテルをそれぞれ効率的に手配する必要性が高まっている。
こうしたなか、インフィニは2015年10月から日本における老舗OTAアップルワールドと提携。INFINI LINX PLUSから、アップルワールドが提供するホテルの予約が可能になった。クーポン発行ならアップルワールド、現地払いなら既存の「Air Plus」を活用することを呼びかけ、ホテル機能の拡充をアピールする。
新たに追加されたアップルワールドのホテル予約は、画面に表示されるアイコンをクリックすればダイレクト接続され、インフィニPNRをそのまま引き継げるという利点がある。ホテル予約データを自動反映し、航空予約と一元管理することも可能だ。
アップルワールド セールスマネージャーの鈴木正明氏は、セミナーで「ホテル手配は利益の安定確保ができる」として、航空券とあわせたホテル予約で利益確保を提案。また、既存の同社旅行会社専用サイトと料金差はなく、複数の手配会社の宿泊プラン・在庫を同時に検索することができる同社のマルチベンダー方式をアピールした。特に強調したのは、在庫が豊富で予約が取りやすい点だ。
同社のシステムマルチベンダー方式や方針については以下の記事が参考になる。
インフィニ営業部の小林真也氏によると、同社の国内端末設置台数は2万台以上。空席照会をしたときに最後の1席まで見られるハイレベル接続をする航空会社が175社あり、日本における航空予約のシェアが40%、ホールセラーでのシェアが70%にのぼる。小林氏は、こうした日本市場における強みを強調し、個人旅行化が進む中でも利便性を向上させる施策を打っていくことをアピールした。
2016年度には、基幹サービス「INFINI LINX PLUS」で、PNR作成後の運賃計算で日本語表示を追加。「Fare Lingual」として2016年度に新たにリリースするという。また、LCCの取り扱いも強化しており、近日中にはジェットスター・グループの取扱いも稼働する予定だ。