2016年伊勢志摩サミットの経済効果は1年で222億円、観光消費の直接効果は131億円増 ―百五経済研究所

三重県津市を拠点に調査事業を行う百五経済研究所は、2016年5月に開催される「伊勢志摩サミット」開催後の経済効果を試算した。それによると、サミット開催後の経済効果は総額222億円。5年間累計で1100億円となった。

内容は、サミット開催による三重県や伊勢志摩地域の国際的な知名度向上、高級リゾートしての認知度拡大、MICE受け入れ態勢整備などを見込むもの。

外国人観光客数増による効果は185億円と推計。内訳は、のべ宿泊者数で年間73万人泊増で、観光消費増による直接効果が131億円増。さらに個人サービスや商業、運輸などへの経済波及効果を加味して185億円と試算した。

また、数百人規模の会議開催件数を年間30回程度と想定。国際会議などMICE招致の効果は37億円、うち伊勢志摩地域で27億円と推計している。

同研究所では、伊勢志摩サミット開催決定後の2015年6月~8月の宿泊者数は10.3万人泊の前年同期比200.5%となり、全国トップの伸び率となったことなどに言及。三重県の外国人観光客数は全国的に割合が小さいぶん、サミット開催効果による"伸びしろ"が大きいとしている。

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