ホテル予約サイトのホテルズドットコム(Hotels.com)は、アジア太平洋地域(APEC)の2016年の旅行トレンドを発表した。
人気の旅行先では、オリンピックが開催されるリオデジャネイロに加え、クアラルンプール、香港、バンコクの3つのアジアの都市を予測。ホテルズドットコムの2015年上半期の調査で、同アジア3都市のホテル価格が下落していることが理由。例えばクアラルンプールは前年比7%減となり、日本人旅行者の平均ホテル価格は1泊1万395円だったという。
ただし、日本人旅行者にとっては長距離ではホノルルやニューヨーク、短距離ではソウルや台北が、人気の渡航先だとしている。
また、旅行形態では「ブレジャー(ビジネス+レジャー)」と「ミレニアル世代の旅行者」の増加を予想。特にブレジャーに関しては、アジア全般でビジネス渡航が増加しており、ビジネス旅行者が前後に家族とのレジャー旅行をする傾向が強まると見ている。
一方のミレニアル世代については「他の世代よりも豊かでテクノロジーに精通し、社会とつながりを持っている」と指摘。これまで以上に増加し、重要な存在になると予想している。なお、ミレニアル世代とは2000年代以降に社会人になる年代層の総称。1980年から2000年生まれ世代のことで、ネット普及の環境の中で成長し、情報リテラシーに優れているといわれている。