ANAホールディングスは、大型旅客機A380を3機を発注することを決めた。取得したA380は、需要が旺盛な首都圏/ハワイ・ホノルル路線に投入する計画。同社は、A380が座席あたりコストをおさえた効率的な生産量拡大と、様々な顧客層にあわせた柔軟なプロダクト展開が可能な機材として、投入を決めた。一部報道では、すでに報じられていたが、1月29日の取締役会で正式に決議、契約を締結した。
このほど公開された同社の中期経営計画に含まれるエアライン事業の拡大では、あらゆる需要層をターゲットとして、フルサービス、LCCの両ブランドの訴求力を高めることを盛り込んでいる。そのために、既存路線の積極的な増強とともにアジアの未就航地点や中南米などの「ホワイトスポット」への展開を図る計画だ。
さらに、これまで充分にカバーできていないリゾートマーケットの取り込みを強化する。今回のA380の発注決定とホノルル線への投入は、その一環。なお、今回の取得価格はカタログ価格で約1500億円。受領時期は2018年から2019年を予定している。